同業種・同職種への転職を希望する場合、転職する理由がポイントになります。
前職の実績や評価について具体的に説明し、応募企業でも貢献できることをアピールしなければなりません。
応募企業で求める能力や人物像を分析したうえで、即戦力として実績が作れることを説明しましょう。同業種・同職種からの転職では、「前職で問題があったから辞めたのでは?」と疑念を抱かれる危険性もあります。
まさにプロとしての能力を見極められているわけです。
今回の記事では、同業種・同職種への転職を希望する場合の転職成功の秘訣をまとめました。
ぜひ参考にして、同業種・同職種への転職を成功させてください。
同業種・同職種への転職を希望する場合の12のポイント
同業種・同職種への転職では、その応募企業だからこそできるという理由があれば、納得ができます。
しかし、現職の労働環境が悪い、待遇が悪いなどの理由では、もし採用しても、同様の問題が起きるのでは、と採用担当者は懸念します。
他の転職理由として、「実績主義の企業で、より多くの報酬を得たい」は、実力をアピールするのには有効ですが、「報酬面にこだわる応募者」だという印象を与える危険性もあります。
そうした応募者は、よりよい条件の企業があればすぐに転職していく人材だと評価されるため、応募企業だからこその魅了を必ず添えて説明しましょう。
中途採用は、企業が実力のある社員を確保して、自社で貢献してもらいたいがために行います。求人を募集している職種と、同業種・同職種の経験がある人材は、即戦力となり、入社後の活躍も期待できます。
そのため、職務能力に信ぴょう性があり、退職理由や志望動機が納得できるものであれば、採用担当者は是非とも入社して欲しいと考えます。
転職理由がポイントになるのは、応募者が帰属意識を持って働く人材であるのかを採用担当者が確認するためなのです。
逆に、ヘッドハンティングなど、企業から特定の人材にアプローチする場合は、転職理由は重視されません。
つまり、同業種・同職種の前職を否定するのではなく、前職でできず、応募企業だからこそ実現が可能なことを見出し、アピールするのが大切です。
同業種・同職種へ応募する際の12のポイント |
- 応募企業で発揮できる能力を具体的に考える
- 転職後のビジョンを具体化する
- 前職(現職)を円満に退職していることが前提となる
- 好条件の求人であれば、会社からの要求も高いと理解する
- 前職(現職)の情報が欲しいため、採用されるケースもある
- 前職(現職)でできず、応募企業だからこそ実現したいことを伝える
- 入社後、自分が活躍する姿を採用担当者に想像してもらうため、実績を用いて説明する
- 応募企業が求めているスキルや経験を満たしていることをアピールする
- 実力がある応募者なら、採用担当者は、転職理由を重視せず、自社で欲しいと考える
- 転職先では、経験者として厳しい要求が予想される
- 高い評価で入社しても、実力を出せなければ評価は下がる
- それでも同業種・同職種へ転職したい熱意と意欲があるか自問自答する
同業種・同職種へ転職する場合の志望動機の書き方
同じ職種で同じ業界へ転職する場合、応募者は自分のキャリアを最大限アピールすることが、採用を勝ち取る近道です。
近年、求人条件はますます厳しくなってきていますが、同業界で同職種からの転職者は総じて高い評価を得られます。
職務に関する知識や、業界事情に精通していることは「即戦力」として非常に魅力的だからです。これまでのキャリアを書き込むことで、ライバルと差をつけることができます。
ただし、志望動機欄で、職歴欄と同じことを繰り返しても意味がありません。採用担当者は、志望動機を読む前に職歴に目を通しています。
したがって、志望動機を書くときには、過去の経験(キャリア)を新しい職場でどのように活かせるのかを念頭に置いて、文章を組み立てることが大切です。
例:営業職から営業職へ転職(食品業界) |
NG例:スーパーの加工部門、食品加工会社、食料品店などへの業務用商品のセールスを約5年間担当してまいりました。
貴社でより専門性の高い営業をしたいと思い、応募いたしました。
↓
OK例:スーパーの加工部門、食品加工会社、食料品店などへの業務用商品のセールスを約5年間担当してまいりました。
その間に顧客のニーズを把握し、商品提案をすることで、顧客に食い込んでいくコツを身につけました。
その経験を活かして、より専門性の高い営業をしたいと思い、応募いたしました。
「同業種・同職種の中で、どうして当社を選ばれたのですか?」と聞かれたら
同業種・同職種からの転職の場合、情報があるだけに他社の動向をバラしてしまったり、批判的な発言をしてしまうことがあります。
しかし、そういった発言は、「他社の面接でウチのことを同じように話しているのでは?」と、面接官に思わせてしまいます。あくまでも、業界の中で応募企業が優れている点を選択理由にしましょう。
また、ただ「前職と共通するから」という理由でもインパクトは弱いでしょう。応募企業ならではの理由をアピールすることで、熱意を伝えましょう。
扱う商品が身近なものであれば事前に使用しておくことで感想を述べることができますし、社風や企業理念に共感するという理由にも面接官は好感を持ちます。
採用の最後の決め手になるのは、どれだけその会社に入社したい気持ちを示せるかなので、応募企業ならではの志望理由を語ることが求められます。
【質問の意図】
- 会社のどこに魅力を感じているのか
- キャリアを活かして、どんな仕事ができるのか(前職の実績とスキルの高さ)
- 入社への意欲は強いか
【回答のポイント】
同業種への転職では、これまでのキャリアと、そのキャリアをどのように活かすことができるのか、そして、なぜ、その会社を選んだのかという点に面接官の関心が集まります。
したがって、応募者はまず、自分のキャリアやスキルを簡潔に述べ、即戦力であることをアピールすることが大切です(詳しいキャリアの説明は、前職での仕事内容を聞かれたときに行う)。
また、入社への意欲をアピールするためには、事前に会社研究を十分行い、同業他社との比較などから、なぜ、その会社を選んだのか、その根拠(会社の魅力)を明確にする必要があります。
回答NG例 |
A:特別御社だからというのではなく、今までやってきた経理の仕事を続けたいということで応募しました。
これでは、面接官が求めている答えになっていません。経験がある職種だから応募したというだけでは、熱意が感じられないでしょう。
応募企業の商品や社風、あるいは仕事のビジョンに共感し魅力を感じて応募したという熱意を示して、ほかの応募者よりリードしましょう。この質問で面接官は、自社に対してどれだけ企業研究しているかをチェックしています。
回答OK例 |
A1:御社が、第二創業期であり、新たな経理システムを構築していきたいということを聞き、私の前職における200店舗の経理を一括して管理してきた経験を、御社で活かせればと考え、応募させていただきました。
A2:プレハブ住宅の営業を4年間してきました。その経験を活かして、さらにスキルアップしたいと考えていたところ、御社の業務拡大に伴う人材募集の広告を拝見し、応募させていただきました。
営業マンとしてはまだ駆け出しですが、御社が展開されている○○プロジェクトは、以前から大変興味があり、ぜひ私も参加されて頂きたいと思います。また、昨年9月に発表された実力本位の人事評価システムにも魅力を感じております。
応募企業の社風、取り扱い商品を理解しており、どれだけ自社に熱意があるかがわかる回答です。応募企業だからこそ貢献できる仕事について具体的に説明しているので、好感が持たれます。
質問を受けてから無理やり答えを探して回答しても、会社の方向性や商品を理解していないために、支離滅裂なことを言って印象を悪くしてしまうだけなので注意しましょう。事前の企業研究が大事です。
さいごに
同業種・同職種への転職は、熱意と意欲がカギになります。今回の記事を参考に、同業種・同職種への転職を成功させましょう。
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