「資格を取れば、転職に有利になる」という言葉は、正しくは「転職先の仕事と関連した資格を取れば、転職に有利になる」ということなのです。
これから何かの資格取得を目指す人は、転職したい職種や業界を決めたうえで、その仕事に必須の資格や評価される資格を取得することをおすすめします。
自分の行きたい職種で、どんな資格が必要とされているかよくわからないという人は、この記事のおすすめ資格を参考にしてみてください。
資格という武器を手にし、転職を有利に進めていきましょう。
転職を有利にする本当に役立つおすすめ資格
業種を問わず転職に役立つおすすめの資格3選
TOEIC(600点以上)
TOEICは、特に外資系の企業に重宝される資格です。TOEICで高得点を保持していると、外資系企業への転職が有利になるばかりでなく、転職時の年収アップも期待できます。
また、一定以上の点数を保持している場合、公務員試験にて一部科目が免除されるなど、公的にも通用する民間資格です。
TOEICの他に、TOEFLという試験もありますが、日本国内で英語力をアピールするならTOEICの方をおすすめします。海外留学を目指す際は、TOEFLの試験を受けましょう。TOEICのスコアを履歴書に書くとして、転職採用時に評価に繋がるTOEICの得点は、600点以上です。
現在、ユニクロ(UNIQLO)や楽天などはすでに社内の公用語が英語ですし、海外市場に目を向ける企業は、今後ますます増えてくると予想されます。上司が外国人になるということは、当たり前のことになるかもしれません。グローバル化が進むにつれて、英語力は今後どこの企業でも必ず必要になってきます。転職者にとって、TOEICは必須の資格と言って良いのかもしれません。
- 種別:民間資格
- 試験日:年に10回(1,3,4,5,6,7,9,10,11,12月)受験地ごとに回数が異なります。
- 受験料:5,725円
MOS(Microsoft Office specialist)
MOSとは、マイクロソフトオフィススペシャリストの略称です。MOSは、Word(ワード)やExcel(エクセル)など、Microsoftの製品をどれだけ使うことができるかを証明する資格です。
年齢や性別に関係なく誰でもチャレンジでき、取得しやすい資格のひとつです。Word(ワード)やExcel(エクセル)などのMicrosoft社の製品は、ほとんどの会社で扱う機会があるので、活用の幅がとても広い資格といえます。
Word、Excelの他に、Outlook、Access、PowerPointの5種類の資格が用意されていますが、一般的には、Word、Excel、PowerPointの3つの資格を持っていれば、転職時にアピールすることができるでしょう。
WordとExcelは、試験のレベルがスペシャリスト(一般)とエキスパート(上級)にわかれています。
※Outlook、Access、PowerPointの3つは、試験のレベルがスペシャリスト(一般)のみです。
短期間での取得を目指すならスペシャリスト(一般)を受けるとよいですが、転職時にアピールしたいのであれば、エキスパート(上級)を取得しておけば、転職をかなり有利に進めることができるはずです。
注意点としては、Office製品のバージョンの違いによって試験内容が異なるということです。転職に役立てたいのなら、最新バージョンの試験を受けるのがベストでしょう。
- 種別:民間資格
- 試験日:随時実施しています。全国一斉試験は、毎月1~2回です。(いずれかの日曜日)
- 受験料:スペシャリストレベル(一般)(10,584円)、エキスパートレベル(上級)(2010:12,744円、2013:10,584円)
メンタルヘルス・マネジメント検定
昨今、「パワハラ」「ブラック企業」などのキーワードを日常的に耳にするようになったと感じませんか?平成27年12月より、従業員50人以上の企業で従業員のストレスチェックが義務化されました。ご存知のとおり、現在日本は大変なストレス社会であり、精神障害を原因とする労災認定が増加傾向にあります。
メンタルヘルス・マネジメント検定試験は、労働者の心の不調を未然に防止すること、活力ある職場環境を目指して、必要なメンタルヘルスケアに関する知識や対処方法を習得するための資格です。今後、日本において、労働とメンタルヘルスに対する知識は必須となってくるでしょう。
試験の区分は3種類あり、Ⅰ種(マスターコース)、Ⅱ種(ラインケアコース)、Ⅲ種(セルフケアコース)とわかれています。管理職志望なら部下へのメンタルヘルス対策を習得できるⅡ種がおすすめです。
メンタルヘルス・マネジメント検定は、今後企業内での需要が高まってくると予想されるので、転職時にも十分アピールできる資格と言えます。
- 種別:民間資格
- 試験日:3月、11月
- 受験料:I種(マスターコース):10,800円、Ⅱ種(ラインケアコース)6,480円、Ⅲ種(セルフケアコース)4,320円
簡単に取れて転職に役立つおすすめの国家資格3選
ITパスポート
IT系の国家資格のなかで一番取得しやすく、かつ簡単に取得できるのが、ITパスポートです。
ITパスポートは、国家資格である情報処理技術者試験の資格の一つです。以前は「初級シスアド」という試験がありましたが、現在「初級シスアド」は、ITパスポートに統合された形となります。
ITパスポート試験は、ストラテジという企業のIT戦略、マネジメントという企業のIT管理、テクノロジという企業のIT技術全般の3つの部にわかれており、1000点中600点以上で合格となる試験です。合格率は40%後半~50%前半と高めで、試験の結果はその日のうちに知ることができます。
難易度は正直言って、高くありません。市販のテキストを買ってしっかりと対策すれば独学で充分取得することが可能です。難易度が高くない割に、ITの基本知識がある人材だということを証明することができるため、コストパフォーマンスが高い資格と言えそうです。
今や、どんな職種においてもITの知識が必須の時代です。ITパスポートは持っていて損することはありません。「とりあえず何か資格を」という動機でも構いません。ぜひITパスポートにチャレンジしてみてください。
- 種別:国家資格
- 試験日:全国の試験会場で、随時実施しています。
- 受験料:5,100円
ガス溶接技能者
ガス溶接技能者は、建築現場や建設現場で、ガスを用いる溶接を行うための国家資格です。ガス溶接は、建設現場だけではなくて、鉄工所や自動車工場などでもおこなわれています。
2日間の講習のあと、終了考査という学科試験がありますが、普通に受講していればほぼ全員が合格できます。
18歳以上であれば受講することができます。溶接技能者は危険をともなう作業でもあるため、求人数が多く需要があり比較的収入が安定しています。簡単に取得できる割には、建設業界などで需要が高く、転職の際に有利となる国家資格です。
- 種別:国家資格
- 試験日:実施先によって異なります。
- 受験料:16,200円程度です。(教材費で1,650円程度が別途必要です。)
食品衛生責任者
裏ワザみたいな話ですが、講習を受けるだけで国家資格を取得できてしまうのが「食品衛生責任者」です。
食品衛生責任者は、飲食店や食品販売店、食品製造工場などに転職する際にアピールできる資格といえます。また、食品メーカーや健康食品会社等でも有利になる資格でしょう。
飲食店を開業するときには必ず必要となる資格で、保健所で衛生講習を受ければだれでも取得が可能です。飲食店の営業、菓子製造、食肉製品製造業、食品販売業などの営業をおこなう際には設置が義務付けられています。
食品衛生責任者の講習は、各自治体の商工会議所や市民センター、公民館等で受けることができ、衛生法規が2時間、公衆衛生学が1時間、食品衛生学が3時間の、合計6時間の講習を受講すると、1日で国家資格を取得することができます。
- 種別:国家資格
- 試験日:各地域により異なります。
- 受験料:各地域によって異なります。おおむね10,000円程度です。
事務職、経理職への転職に有利な本当に役立つ資格3選
日商簿記2級
日商簿記2級は、企業のお金の流れ(出入り)を把握することができるため、どんな仕事につくのであれ持っていて損のない資格です。当然、経理職への転職を考えている人には、確実に役立つ資格です。
一般に「簿記検定」といえば、日本商工会議所が主催する「日商簿記検定」を指します。その他、全国経理協会が主催する「簿記能力検定」、全国商業高等学校が主催している「簿記実務検定」がありますが、大半の人は「日商簿記検定」を取得します。
この資格を取得することで、応募できる求人の数が圧倒的に増えます。転職サイト「リクナビNEXT」での日商簿記2級の求人数は最も多くなっています。
簿記には、初級~1級までが存在しますが、初級や3級を取得するのはさほど難しくはありません。経理職への転職でアピールするならば2級を目指したいところです。
2級の合格率は10~20%となっており、やや難関の資格ですが、取得することができれば、転職の際に確実に有利になるため、腰を据えて勉強し2級の取得を目指しましょう。
需要が高く、事務職・経理職への転職を考えたら、まずは簿記の資格を取得するのがおすすめです。
- 種別:公的資格
- 試験日:2月、6月、11月の年3回
- 受験料:2級(4,630円)
秘書検定
秘書検定は、上司の業務を円滑に進めるサポートや、電話応対、来客対応など、秘書に必要とされるビジネスマナー全般の知識と技術を証明することができる資格です。
「秘書」という名前が付いていますが、社会人としての常識であるビジネスマナーが身に付くため、業種を問わず事務系全般で役に立つ資格といえます。秘書検定の資格を持っていると、転職の際にビジネスマナーを備えていることをアピールできるため、有利です。
秘書検定は女性が取る資格というイメージが強いのですが、ビジネスマナー全般を証明できる資格なので、男性が取得しても損はありません。
2級が最も受験者が多いです。2級の合格率は50%前後と約半数。履歴書でアピールするなら2級の取得を目指しましょう。
- 種別:公的資格
- 試験日:2月、6月、11月の年3回
- 受験料:1級(6,100円)、準1級(4,900円)、2級(3,800円)、3級(2,600円)、準1・2級(8,700円)、2・3級(6,400円)
VBAエキスパート
事務職に転職する人がこのVBAエキスパートの資格をもっていると、社内文書の作成などでかなり重宝されます。
VBAとはVisual Basic for Applicationsの略で、Microsoft製品のExcel(エクセル)やWord(ワード)などを動かすためのプログラミング言語です。
プログラミングと聞くと難しそうに感じますが、VBAはプログラミングのなかでも一番易しい部類に入ります。マクロと呼ばれる「操作を記録する機能」を使って、同じ作業をおこなう際に、記録した操作を呼び出して作業を自動化したり、大量データーの一括処理など業務を効率化することができます。
VBAエキスパートには4種類の試験があり、「Excel VBA Basic」「Excel VBA Standard」、「Access VBA Basic」「Access VBA Standard」にわかれています。
Accessというソフトは馴染みが薄いと思いますが、Accessはデータベースソフトです。Excelとは機能や操作方法が異なるため、事務職に転職したい人は、まずは「Excel VBA Basic」に挑戦してみるとよいでしょう。
VBAエキスパートはExcelマクロ、VBAのスキルを客観的に証明できるので、転職の際に大きな武器になります。
- 種別:民間資格
- 試験日:随時
- 受験料:ベーシック(12,960円)、スタンダード(14,580円)
飲食業界・サービス業界への転職に有利な本当に役立つ資格3選
調理師
調理師とは、調理に関する知識や食品衛生法、食品の栄養、衛生、食中毒、適切な調理法など調理に関する幅広い知識をもっていることを証明できる資格です。
飲食業では、調理師免許が必須の仕事もあります。飲食業以外でも、医療施設の調理現場や工場の食堂などで使える資格です。調理に関する職業を目指される人は、転職に有利になるおすすめの資格です。
- 種別:国家資格
- 試験日:各都道府県ごとに異なります。年1回以上。
- 受験料:実技試験のみ(18,800円)、学科試験のみ(3,700円)、実技と学科試験(22,500円)
サービス接遇検定
サービス接遇検定とは、その名の通り、サービス業界において必要となる接客、サービス、対人スキルや言葉遣いなどの必要な専門知識やコミュニケーション能力を証明する資格です。
これから接客業での転職を目指している人にはぜひチャレンジしてほしい資格です。ホテルの従業員など接客業全般で活かすことができる資格なので、転職時に役立ちます。
接客に関する資格の中でも、企業認知度の高い資格です。接客業だけでなく、対人スキルが必要なあらゆる業種、職種に役に立つ資格です。1級を取得すると、接客業での転職にかなり有利になります。
- 種別:民間資格
- 試験日:6月、11月中旬(年2回実施)
- 受験料:1級(5,600円)、準1級(3,900円)、2級(3,600円)、3級(2,400円)
販売士
販売士とは、ニーズにあった商品をお客様に提供するとともに、商品の開発や仕入、販売、物流などを効率的かつ効果的におこない、顧客の満足度を向上させる販売のスペシャリストです。
「リテールマーケティング(販売士)検定試験」の合格者は「販売士」を名乗ることができます。
業界内での知名度も高い資格のため、販売士の資格をもっていると、百貨店やスーパーなどの小売業、流通業や製造業への転職に有利になります。流通、小売業業界の唯一の公的資格です。
1級まで取得すると、店長クラスの専門知識を有していることを証明できます。
- 種別:公的資格
- 試験日:1級(2月中旬ごろ)、2級(2月中旬ごろ、9月下旬ごろ(年2回))、3級(2月中旬ごろ、7月中旬ごろ(年2回))
- 受験料:1級(7,710円)、2級(5,660円)、3級(4,120円)
福祉業界・介護業界への転職に有利な本当に役立つ資格3選
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護業界で働いていくためには、この資格を取得するのが条件と言っても過言ではない国家資格です。介護初任者研修の資格をもっていると、介護業界で働くために必要な基本的知識を持っていることを証明できます。
超高齢化社会を迎える日本において、介護業界は、慢性的に人手不足です。資格保持者の必要性がますます高まってきているため、この資格を取得すれば転職に直結すると言えます。
介護職員初任者研修は、以前は「ホームヘルパー2級」と呼ばれていた資格で、介護士になるためには欠かせない資格です。介護施設では、介護初任者研修の取得を就職の条件にしているところが多いです。
今後も介護業界の求人は減ることなく、増え続けると考えられます。介護職員初任者研修の資格は介護業界への転職する登竜門となる資格です。
- 種別:国家資格
- 試験日:養成機関で受講を修了すると資格を得られます。
- 受験料:養成機関によって異なります。概ね50,000円〜150,000円程度が相場です。
介護福祉士
介護職員初任者研修を取得したあと、実務経験を積んで3年以上経つと、上位資格である「介護福祉士」の受験資格を得ることができます。
実務経験5年以上では、「ケアマネージャー」の受験資格を得ることができます。このように、介護業界は、経験を積むことによりステップアップすることが可能となっています。
介護業界で転職を考えている人は、まずは「介護職員初任者研修」を取得しましょう。その後経験を積んで介護福祉士に挑戦します。
介護福祉士の主な仕事は、認知症や寝たきりのお年寄り、また障害があって日常生活を営むことが困難な人たちに対して自立した生活を送ることができるように、支援する仕事です。
現在、資格取得者の約80%の割合が女性ですが、男性の介護福祉士も昨今増えてきています。介護福祉士は、経験を積んで、介護関連サービスの責任者になったり、介護施設の管理職になる事も可能な国家資格です。
- 種別:国家資格
- 試験日:筆記試験(1月下旬)、実技試験(3月上旬)
- 受験料:13,140円
精神保健福祉士
現代の日本は大変なストレス社会となっており、精神的な病や障害を抱えている人が160万人以上にも達するとされており、今後ますます増える事が予想されます。
精神保健福祉士の仕事は、精神的な障害を抱えていて治療を受けている人に対し、社会復帰に向けての相談にのったり、日常生活を送るうえでの必要な訓練、社会参加のお手伝いなどをともにおこなう仕事です。精神保健福祉士は、「ソーシャルワーカー(PSW)」とも呼ばれています。
精神保健福祉士は、人材が足りていないのが現状のため、今後需要が増えると予想されます。行政機関、医療施設、社会復帰(リハビリ)施設など、活躍の場は広いです。
精神保険福祉士になるルートは複数あります。詳しくは社会福祉振興・試験センターのホームページで確認してみてください。
精神保険福祉士は簡単に取れる資格ではありませんが、人の役に立つ仕事に就きたい人は本気で目指されてみるのも良いでしょう。
- 種別:国家資格
- 試験日:1月下旬
- 受験料:13,250円
金融業界・保険業界への転職に有利な本当に役立つ資格3選
ファイナンシャルプランナー(FP)
ファイナンシャルプランナーは、主に資産運用を考えている個人のお客様に対して、それぞれに合った生命保険や医療保険の見直し、株式投資、国債、預金の運用などのライフプラン(生活設計)のアドバイスをおこなう仕事です。
資産運用のアドバイスをする場合、いかにお客様の資産を守り、リスクを最小限にとどめながら運用するアドバイスをすることができるかが、ファイナンシャルプランナーの腕の見せ所となります。
この資格は、金融業界・保険業界への転職を考えている人におすすめです。また、経験を積めば、ファイナンシャルプランナーの資格を活かして独立開業ができるのも魅力の一つです。
ファイナンシャルプランナーは、習得レベルに合わせて、3級、2級、1級にわかれています。独学でも充分取得可能なので、転職を目指される人は、まずは3級から取得することをおすすめします。
- 種別:民間資格
- 試験日:春秋冬の年3回(1級は年2回)
- 受験料:3級(学科試験3,000円、実技試験3,000円)、2級(学科試験4,200円、実技試験4,500円)、1級(20,000円)
証券外務員
証券外務員とは、「日本証券業協会」が実施している検定試験で、金融機関で金融商品の勧誘、販売をおこなう社員のことです。簡単にいうと、証券販売の仕事で、金融商品の勧誘の際に必須とされる資格です。
証券外務員の試験は、「一種外務員」と「二種外務員」の二つに分かれています。金融業界への転職を考えている人は、まず二種外務員の資格取得を目指すとよいでしょう。実務経験を積んだあと、キャリアアップの図るために、一種外務員を取得するという流れがおすすめです。
金融関係の仕事は、年収も高く設定されているため、年収アップを目指したい人におすすめの資格です。
また、証券外務員の資格を持っていると金融機関のコールセンターや証券事務の仕事にも採用されやすくなるため、金融業界に再就職を考えている主婦の人にもおすすめの資格となります。
- 種別:公的資格
- 試験日:随時
- 受験料:8,704円
貸金業務取扱主任者
貸金業務取扱主任者とは、貸金業の業務に従事する者に対して、貸金業に関する法令の規定を遵守し、貸金業の業務を適正に実施するための助言または指導を行う仕事です。
貸金業務取扱主任者は、2010年の貸金業法の改正により、2010年6月18日以後は民間資格から国家資格として再スタートしました。
平成22年6月からは、貸金業務取扱主任者を法令で定める数の設置することが義務付けられたため、貸金業務取扱主任者を取得している人は、貸金業務を行っている会社への転職で有利となるでしょう。
賃金業務取扱主任者という名称から、消費者金融での仕事というイメージを持つ人も多いでしょうが、実際にはクレジットカード会社や銀行、保険会社、損害保険会社なども融資という貸金業務をおこなっているので、そのような職場でも貸金業務取扱主任者は必要とされています。
- 種別:国家資格
- 試験日:11月中旬(年1回)
- 受験料:8,500円
不動産業界への転職に有利な本当に役立つ資格3選
宅地建物取引士(宅建)
宅地建物取引士は「宅建」とも呼ばれており、主に宅地または建物の売買、不動産に関する法的アドバイスをおこなう国家資格です。
宅地建物取引士は、毎年約20万人もの人が受験する人気資格で、不動産業だけでなく他業種でも人気が高く、年齢・性別問わずおすすめの資格です。
不動産業界ではこの資格を持っていないと携われない仕事も多くあり、宅建の資格をもっているというだけで不動産業界への転職がかなり有利になるといえます。
不動産業を経営する際に、必ず5人に1人は宅地建物取引士を置かなくてはいけないという法律があり、不動産業界に進みたいと考えている人は、取得すると未経験でも転職の可能性が高まるでしょう。
不動産会社にとって、宅地建物取引士は欠かせない存在であり、資格保持者には資格手当てを出している会社も多く存在します。まさに使える資格の代表格です。
- 種別:国家資格
- 試験日:例年10月の第3日曜日
- 受験料:7,000円
不動産鑑定士
不動産鑑定士とは、弁護士・公認会計士試験と並ぶ3大国家試験の一つで、不動産資格のトップライセンスとして認知されています。
不動産鑑定士を取得すると、不動産鑑定事務所や不動産会社、コンサルティング会社、建設会社、土木会社などで不動産のプロフェッショナルとしてのコンサルティング業務をおこなうことができます。
不動産鑑定士の主な仕事は、鑑定評価とコンサルティング業務になります。不動産鑑定士は、様々な需要がある資格なので、取得すると転職先に困ることはないでしょう。
- 種別:国家資格
- 試験日:短答式試験(5月)、論文式試験(8月)
- 受験料:13,000円
土地家屋調査士
土地家屋調査士とは、土地や建物がどこにどれぐらいあるのかという調査や測量、登記申請までをこなす土地の境界に最も詳しいスペシャリストです。
土地家屋調査士は、依頼を受けて、土地や建物を調査し、図面の作成や不動産の表示に関する登記申請の手続などをおこないます。
土地家屋調査士の仕事は独占業務なので、仕事の需要は常に安定しています。試験難易度が高いため、業界からの評価が非常に高く、転職の際の大きな武器となります。
主な就職先は、土地家屋調査士事務所測量会社、地図会社、土木建設会社、建設コンサルタントなどです。
将来的に、独立開業することも可能なので、独立開業を目指す人にもおすすめの資格と言えます。開業者の平均年収も高く、最近では、土地の境界をめぐるトラブル解決の際に土地家屋調査士が携わることも多いため、今後も需要が見込める国家資格です。
- 種別:国家資格
- 試験日:筆記試験(8月第3日曜日)、口述試験(11月中旬)
- 受験料:8,300円
建築業界への転職に有利な本当に役立つ資格3選
建築設備士
建築設備士とは、建築士に対して建築設備の設計、工事監理に関するアドバイスをおこなえるスペシャリストです。建築設備士を取得することで、実務経験不要で二級建築士、木造建築士試験の受験資格が与えられます。
就職先として最も一般的なのは、設計事務所や建設会社の設備部門です。ビル管理・メンテナンス会社などでも活躍できる場が多くあります。二級建築士を目指す人は、まずこの資格からステップアップしていきましょう。
- 種別:国家資格
- 試験日:学科試験(6月)、設計製図試験(8月)
- 受験料:34,650円
二級建築士
建築士の資格には、一級建築士、二級建築士、木造建築士の3種類があります。二級建築士とは、都道府県知事の免許を受け、設計や工事監理などの業務をおこなう人のことを言います。一級建築士への登竜門にもなる資格です。
難易度の高い国家資格なので、不動産業界、建築業界への転職で有利になります。宅建、行政書士、土地家屋調査士などと合わせて取得すると、不動産業界での幅が広がります。
- 種別:国家資格
- 試験日:学科試験(7月)、設計製図試験(9月)
- 受験料:16,900円
CAD利用技術者試験
CAD利用技術者試験とは、設計支援ツールのCADを使用して、設計図の作図をおこなえることを証明できる資格です。
CAD利用技術者試験は、CADオペレーターになるために必要な知識や技能を問う試験で、CADに関する試験の中で最も有名な資格になります。CADは建築業界で広く使用されているツールのため、未経験の転職でも役立ってくれるでしょう。
CADを使用した仕事は、在宅での仕事の求人も多いため、手に職を付けたい人や、子育て中の女性にもおすすめの資格です。
- 種別:民間資格
- 試験日:2次元「1級、2級」(6月下旬、11月中旬)、3次元「3次元1級、3次元準1級、3次元2級」(7月中旬、12月中旬)、基礎(随時)
- 受験料:1級(15,000円)、2級(5,500円)、基礎(4,000円、)3次元1級(15,000円)、3次元準1級(10,000円)、3次元2級(7,000円)
観光業界への転職に有利な本当に役立つ資格3選
通訳案内士
通訳案内士とは、昔は「通訳ガイド」とも呼ばれていた仕事で、海外から来た観光客に対して、外国語を用いて旅行に関する案内をする、国土交通省認定の国家資格です。
通訳案内士の資格をもっていると、通訳のスペシャリストとして証明することができます。
日本を訪れる外国人観光客の数が年々増えてきているので、今後の需要に高まることが期待でき、転職に役立つ資格と言えます。
独立開業し、フリーランスとして働いている人も多い資格です。将来的に独立を目指す人にもおすすめの資格です。
- 種別:国家資格
- 試験日:筆記試験(8月下旬ごろ)、口述試験(12月中旬ごろ)
- 受験料:1ヵ国語受験に付き(11,700円)
旅行業務取扱管理者
旅行業務取扱管理者の資格は、旅行業界では必須の資格であるため、この資格を持っていれば旅行業界への転職に役に立ちます。
旅行会社では、営業所に1名以上の旅行業務取扱管理者を配置することが法律で義務付けられています。また、資格手当を支給する旅行会社も多いので、持っていれば昇給、昇進にも役立つ資格です。
旅行業務取扱管理者には、試験が2種類あり、海外旅行と国内旅行の両方を扱える「総合旅行業務取扱管理者」と、国内旅行のみを扱える「国内旅行業務取扱管理者」があります。
総合旅行業務取扱管理者の方が扱える範囲も広いため、試験の難易度が高くなります。まずは国内旅行業務取扱管理者から挑戦してみると良いでしょう。
- 種別:国家資格
- 試験日:年1回。総合旅行業務取扱管理者(10月上旬)、国内旅行業務取扱管理者(9月下旬)
- 受験料:総合旅行業務取扱管理者(6,500円)、国内旅行業務取扱管理者(5,800円)
中国語検定
日本へ訪れる中国人観光客は、増加の一途をたどっています。爆買いツアーなど、好景気の中国から富裕層の観光客がぞくぞくと日本へと訪れており、中国語が話せる人材への需要が高まっています。
英語を話せる人は多いですが、中国語を話せる日本人は少ないです。つまり、ライバルが少ないということです。中国の人口は世界最大で、今後中国語ができる人材のニーズは、ますます上昇していくでしょう。
中国語ができれば、転職に有利になることは間違いありません。特に、中国人観光客が急増している観光業界への転職に非常に役立つでしょう。
- 種別:民間資格
- 試験日:6・11・3月
- 受験料:4級(3,800円)、3級(4,800円)、2級(7000円)、準1級(7,700円)、1級(11月のみ)(8,700円)
IT業界への転職に有利な本当に役立つ資格3選
基本情報技術者
基本情報技術者とは、経済産業省が認定する情報処理技術者試験の中の国家資格の一つで、基本的なITの知識、教養があることを証明することができる資格です。
情報処理推進機構では、ITパスポートをレベル1とすれば、この基本情報技術者はレベル2にあたる資格と位置づけています。
プログラマーやシステムエンジニアなどのIT系で業務経験が少ない転職者でも、この資格をもっていると転職の際に有利になります。入社後に基本情報技術者の取得を目標とさせる会社も多く、入社前にこの資格を取っておくことで他の転職者との差別化を図れるでしょう。
受験者の年齢層は10代半ばから50歳代と幅広いのが基本情報技術者の特徴です。基本情報技術者の資格を取ることで基本的なIT知識を得ることができるため、IT系への転職で有利になるおすすめの資格です。
- 種別:国家資格
- 試験日:春期(4月第3日曜日)、秋期(10月第3日曜日)
- 受験料: 5,100円
情報処理安全確保支援士(旧:情報セキュリティスペシャリスト)
昨今、企業の情報漏えいに関するニュースを耳にすることが増えました。企業の情報漏えいは、企業にとっての信頼の失墜に繋がるため、企業のセキュリティ対策への需要は、今後ますます高くなる一方です。
しかし、サイバーセキュリティ対策の重要性が高まる一方で、サイバーセキュリティ対策を担う実践的な能力を有する人材が不足しています。
そのような背景からサイバーセキュリティに関する実践的な知識、技能を有する専門人材の育成と確保を目指して、国家資格「情報処理安全確保支援士」が創設されました。
情報セキュリティ技術の専門家としての国家資格は、「情報セキュリティスペシャリスト」がありましたが、2016年10月の試験で終了となり、「情報処理安全確保支援士」として2017年4月から新しく実施されます。年2回(4月と10月)の試験が開催されます。
企業のセキュリティ対策やサイバー攻撃対策の需要が高まっていくなか、情報処理安全確保支援士の資格は、IT企業や、会社のIT部門への転職の際に有利になるでしょう。
- 種別:国家資格
- 試験日:4月、10月
- 受験料: 5,700円
LPIC(Linux技術者認定試験)
LPIC(Linux技術者認定試験)とは、Linux(リナックス)というOS(Operation System)に関する知識と技能を証明することができる資格です。全世界の150ヶ所以上、50万人以上が受験している知名度が高く人気のあるIT資格です。
Linuxは日本ではおよそ7割の企業で導入されているOS(Operation System)です。Linuxは幅広いエンジニアが使用しているため、Linaxを扱うことのできる技術者が求められています。しかし、現状Linax技術者は不足しています。だからこそ、LPICはIT業界で重宝されている資格です。
LPICを取得することで報奨金が出る会社もありますし、企業側から大変評価される資格なので転職の際にも有利になります。
この資格は、技術レベルに応じてレベル1 、レベル2、レベル3までの3段階の認定にわかれています。
「未経験だけどIT業界に転職したい」という初心者から「派遣から正社員を目指したい」といった実務経験者まで、今の自分のレベルに合わせて受験することができます。
- 種別:民間資格
- 試験日:随時
- 受験料: LPIC-1(15,000円)、LPIC-2(15,000円)、LPIC-3(30,000円)
WEBデザイナーへの転職に有利な本当に役立つ資格3選
色彩検定
色彩検定は、色に関する幅広い知識や技能をもっているということを証明できる資格です。
Webデザインをするうえで、心地よい色遣いのデザインを考えることはとても大切な役割を果たします。人が心地よく感じる色、不快に感じる色のイメージには共通点があります。
このような「色に関する幅広い知識や技能」を理論的、統計的に学ぶことで、「理論に基づいた配色」を作品作りに活用することができるようになります。
履歴書のスキルの欄に、「 Illustrator(イラストレーター)、Photoshop(フォトショップ)」とだけ書いてあるより、色彩検定も加えて書いてあれば、理論に基づいた配色を考えることができる人材として作品に説得力が増します。
Webデザイナーとして転職を考えているならば、色彩検定は持っていて損はない資格でしょう。
- 種別:公的資格
- 試験日:夏期検定(6月ごろ) 冬期検定(11月ごろ、1級は冬期のみ)
- 受験料:3級(7,000円)、2級(10,000円)、1級(15,000円)
ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定は、Webサイト制作、Webシステム構築、セキュリティ対策などの知識と能力を証明する資格です。意外かもしれませんが、この資格は国家資格です。
試験は2部構成で、学科試験と実技試験があり、Webに関する幅広い知識が問われます。3級は実務経験がなくてもしっかりと勉強すれば合格することは難しくありません。ウェブデザイナーを目指す人はぜひ3級取得を目指して欲しいです。
この国家資格を取得すると、資格欄に「ウェブデザイン技能士」と書くことができます。Webデザイナーへの転職がより有利になるでしょう。
- 種別:国家資格
- 試験日:5・9・11・12月
- 受験料:1級(合計32,000円)、2級(合計18,500円)、3級(合計10,000円)
Webクリエイター能力検定
Webクリエイター能力検定は、Webデザイナーとしての実務に直結する基本的な知識と技術を証明できる資格です。
この資格を取得することで、Webページを制作するためのHTMLのコーディング能力、および基本的なデザイン能力、Webサイトを構築するためのクリエイター能力をアピールすることができ、Webデザイナーへの転職に役立ちます。
Web業界で最も受験者が多い資格試験です。Webクリエイター能力検定を持っていれば、転職してからも自信をもって実際の制作現場へと入っていけるでしょう。
- 種別:民間資格
- 試験日:随時
- 受験料:スタンダード(5,600円)、エキスパート(7,100円)
工場勤務への転職に有利な本当に役立つ資格3選
危険物取扱者乙種4類
危険物取扱者乙種4類の資格は、難易度も高くなく取得しやすいうえに、化学工場やガソリンスタンド、塗料を扱う会社への転職に有利になる役立つ国家資格です。
危険物を取り扱う会社では必須の資格なので、日本全国どこでも安定的に需要がある資格です。資格手当が付く会社も多くあり、給料アップも期待することができます。
工場などの製造所、ガソリンスタンドなどの貯蔵所や販売所、タンクローリーなどで危険物を取り扱う場合は、危険物取扱者自身がその作業を行うまたは、危険物取扱者が作業に立ち会うことが義務付けられています。
大型自動車免許を持っていれば、危険物取扱者乙種4類の資格と合わせて、タンクローリーの運転手として活躍することもできます。
- 種別:国家資格
- 試験日:都道府県によって異なります。(年に数回の試験があります。)
- 受験料:3,400円
フォークリフト運転技能者
フォークリフト運転技能者は18歳以上であれば、誰でも取得が可能な国家資格です。一トン未満の機種の場合、指定の教習所で2日間の講習を受けたあと、学科と実技を受講します。
取得費用も3万円~4万円程度とそれほど高くはありません。自動車の免許と比べると、圧倒的に安いです。工場での現場作業、また運送業や物流関係でのニーズが高い資格です。
フォークリフト運転技能者の資格は更新が必要ありません。1度取れば一生ものの資格というわけです。工場での仕事に転職を考えている人は、取得しておいて損はない資格です。クレーンや玉掛けとセットで取得しておけば、転職時に即戦力として有利になることは間違いありません。
- 種別:国家資格
- 試験日:各指定教習機関により異なります。
- 受験料:30,000円~(科目免除や各指定教習機関により異なります。)
機械保全技能士
機械保全技能士は、機械のメンテナンスと保全に必要な知識を証明できる資格です。
機械保全技能士の資格を取得すれば、工場の機械のメンテナンスや保全の仕事に携わることが可能です。機械の不具合や故障した際に、自分でメンテナンスができる知識があれば職場でかなり重宝されます。
機械保全ができる人材は工場内に必ず必要となるため、将来性のある資格です。
機械保全技能士とともにクレーンや玉掛け、フォークリフト運転技能者の資格も合わせて取得すれば、工場への転職が有利になり即戦力として現場で活躍できます。
- 種別:国家資格
- 試験日:第1回試験は6月~8月ごろ、第2回試験は11月~2月ごろ。
- 受験料:実技試験16,500円、学科試験3,100円(各都道府県によって異なる場合があります。)
女性の転職に有利なおすすめの資格3選
登録販売者
登録販売者は、2009年の薬事法改正から実施されてる国家資格で、薬剤師とともに一般医薬品の販売をするときに必要とされる資格です。
ドラッグストアや薬局などで、かぜ薬や鎮痛剤などの第二類医薬品、第三類医薬品に分類されている薬を販売することができます。副作用などのリスクが高い第一類医薬品は、薬剤師でないと販売することができません。
しかし、一般用の医薬品のうち、登録販売者が販売できる第二類医薬品、第三類医薬品の割合は90%以上であり、登録販売者は、薬剤師が不足している現在において、ドラッグストアや薬局で大きな戦力となっています。
ドラッグストアや薬局では、薬剤師や登録販売者が必要とされるので求人数も安定しており転職の際に有利です。登録販売者は、結婚、出産後の女性にもおすすめの国家資格です。
- 種別:国家資格
- 試験日:各都道府県によって異なります。
- 受験料:各都道府県によって異なりますが、概ね15,000円ほどです。
保育士
保育士は、働くお母さんの代わりに子供のお世話をする仕事です。保育士は0歳児からの子供も保育の対象のため、オムツの交換や授乳、生活面でのしつけや、歌や折り紙などで一緒に遊びながら、子どもの成長をお母さんに代わって見守ります。
近年、働くお母さんたちが増え、待機児童の問題などの背景から、保育士のニーズが増加していますが、人手が不足している状態です。保育士の資格を取得すると、求人が多くあるため、転職で有利になります。
保育士は1度取得すると生涯有効な国家資格のため、転職を考えている女性におすすめの資格です。
独学でも充分取得することが可能な国家資格です。活躍の場が広く、求人数が多くあるため転職には困らないでしょう。
- 種別:国家資格
- 試験日:「春筆記、夏実技」「秋筆記、冬実技」の年2回実施されています。
- 受験料:12,950円
医療事務
医療事務とは、医療機関の事務員として働くために必要な知識を有していることを証明できる、女性に人気の資格です。仕事内容は、レセプト業務や医療従事者へのサポート、患者への病院案内やカルテの作成・管理などを行います。
医療事務は、転職するために必須資格ではないものの、この資格を持っていることで、医療事務に必要な知識を有していることを証明することができます。
医療事務の資格を持っていると、医療事務として転職する際に有利になります。人気があり応募者も多いため、医療事務に転職したい人は、まずは医療事務の資格を取得することをおすすめします。
医療事務には、歯科や調剤など、いくつかの種類があります。専門的なものもありますが、専門分野を目指すのでなければ、医療事務全般を学ぶことができる資格が良いでしょう。
まずは「メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)」「医療事務管理士技能認定試験」「診療報酬請求事務能力認定試験」この3つをおさえておきましょう。
これらの資格は国家資格ではなく、民間が発行する資格となります。この3つの医療事務の資格の中で、特に知名度が高いのが「診療報酬請求事務能力認定試験」です。病院によっては資格手当が付くところもあります。
医療事務は、病院だけでなく、検診センターや損害保険会社、健康保険組合など、幅広い職場で活用できます。
病院を始めとした医療機関は、日本全国どの地域にもあり、不況の影響を受けないため、旦那さんの仕事の都合で引越しになってしまっても、地元に帰ってきて働きたいと思ったときにも、医療事務の資格を持っていれば転職することが可能です。医療事務は、女性の転職に役に立つおすすめの資格です。
- 種別:民間資格
- 試験日:試験日は各団体によって異なります。
- 受験料:受講する試験によって異なります。メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)の場合は7,500円です。
40代、50代男性の転職に有利なおすすめの資格
第二種電気工事士
第二種電気工事士の資格は、求人が多く需要が高く転職に強いため、40代、50代の人が手に職を付けるのにおすすめの国家資格です。電気は生活するうえで必要不可欠なものであり、電気工事の仕事は需要があります。
ビルや工場、商店、一般住宅などの電気設備の安全を守るために工事の内容によって、電気工事士の資格をもっている人でないと、電気工事を行ってはならないことが法律で定められています。
第二種電気工事士は、一般住宅や店舗などの600ボルト以下で受電する設備の工事をすることができる国家資格です。
第二種電気工事士試験は、合格率が50%を超えており、国家資格の中では比較的取得しやすい資格と言えます。取得がしやすく、転職先も多く、40代、50代にとって非常に役立つ国家資格です。独学でも1~3ヶ月程度の勉強で合格することが可能です。「消防設備士」という消防・防災設備の工事や点検、整備をするための国家資格と合わせて取得すると、転職にかなり有利になります。
- 種別:国家資格
- 試験日:上期(筆記6月上旬・実技7月下旬)、下期(筆記10月上旬・実技12月上旬)
- 受験料:9,600円
電験三種(第三種電気主任技術者)
電験三種(第三種電気主任技術者)は、ビルや工場などの大型施設の高圧電気の管理・保全をするための国家資格です。電気設備の保安管理のスペシャリストとして就職・転職がかなり有利になる資格です。
有資格者は、社内でもかなり優遇されまます。電験三種を持っているだけで技術手当などが支給される会社も多いです。電気系の職に就くなら最強の資格と言っても良いかもしれません。
取得は容易ではありませんが、たとえ40代、50代で実務未経験でも、取得すれば転職に非常に役立ちます。ニーズが高く、一般的に、電験三種を持っていれば65才までは職に困らないと言われています。つまり、食いっぱぐれることがないということです。電験三種は40代、50代の転職におすすめの国家資格です。
- 種別:国家資格
- 試験日:例年9月の第1日曜日
- 受験料:5,200円
管理業務主任者
日本には50万棟ものマンションが存在すると言われており、さらに毎年新築マンションが増え続けています。マンションの増加に伴い、マンション管理の仕事のニーズも増しています。
マンション管理会社では管理業務主任者の資格保持者を一定数配置しなくてはいけない決まりがあるため、マンション管理業界への転職の際に有利になります。
管理業務主任者という資格は、まだまだ一般的には馴染みがないと思われますが、今後需要が一気に高まると予想され、40代・50代の転職に有利になる可能性が高いです。
管理業務主任者の資格保持者は、実績を積むことができれば、マンション管理のコンサルタントとして独立する道も開けてきます。将来的に独立を目指す人にもおすすめの国家資格です。開業を目指す場合は、マンション管理士と宅地建物取引士(宅建)も合わせて取得できれば有利です。
- 種別:国家資格
- 試験日:12月初旬の日曜日
- 受験料:8,900円
転職に最も役立つ資格は自動車免許
「自動車の免許くらいもっているよ」と思われる人もいるかもしれませんが、公共の交通網が発達している都会では普通自動車免許を持っていない人も意外といます。
普通自動車免許は、転職するうえで持っていた方がよい資格です。転職の際に必須とされている求人も多いからです。
女性は男性と比べて普通自動車免許を持っている割合が低いです。女性も、普通自動車免許を持っているだけで、転職の幅が広がります。
求人情報を眺めると、求められる資格要件で最も多いのが普通自動車免許です。営業などの外回りが多い仕事は、車でしか行けない場所に行くことや、営業先に製品を持っていくということもあります。
場所的に車通勤が当たり前の地域もあり、普通自動車免許を持っていない場合、転職活動で選択が狭くなり、不利になる場合があります。すでに社会人ならば、働きながら免許を取得するというのは大変かもしれませんが、平日夜と土日のみで普通自動車免許を取得することは可能です。
また、普通自動車免許は、身分証明書としての役割も持っています。今後のことも見据えて、取得を目指すことをおすすめします。
転職を有利にする本当に役立つおすすめ資格:まとめ
今回の記事では、転職やキャリアチェンジの際に役立つ資格をご紹介しました。
「資格は転職に役立つのか?」という質問の答えは「YES」です。
しかし、「資格を取ってから転職しよう」と考えて転職のタイミングを延ばしてしまうよりは、応募したい求人が見つかれば、チャンスを逃さずに応募する方が賢明でしょう。
資格に向けて勉強中であることを職務経歴書や面接で伝えれば充分にアピールできます。
資格を取れば、即転職に直結するというわけではありませんが、ひとつの武器になることは間違いありません。取得しようとしている資格が本当にあなたに必要な資格かどうかを見極めて、本当に必要な資格の取得を目指すことが転職の成功につながるはずです。
これから何かの資格取得を目指す人は、転職したい職種や業界を決めたうえで、その仕事に必須の資格や評価される資格の取得を目指されることをおすすめします。
そもそもの基本的な転職活動の進め方を知りたい人は、こちらの記事を参考にしてみてください。