- 退職後しばらく休む・のんびりするための大前提
- 仕事辞めてしばらく休む5つのリスク
- 仕事辞めてしばらく休むときに気をつけるべき3つのポイント
「退職したこの機会に!」と、のんびり過ごすことは、有意義なことだと言えます。旅行や趣味など、やりたいこともたくさんあるでしょう。しかし、退職後にしばらく休んでから転職活動を行うことには、リスクもやはり伴います。
「退職後ゆっくり休むためには転職先を決めずに辞めないといけない」と勘違いをしてしまいがちですが、実はそんなことありません。転職先を決めたあとでも1ヶ月以上休める人の方が多いです。(転職先が決まっていても休める理由)
そのため、「退職後休みたい」という人は転職先を見つけたあとにたっぷりと休むことをおすすめします。
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退職後しばらく休む・のんびりするなら、貯金があることが大前提
もしあなたがまだ転職先が決まっていない状態で「のんびりしよう」と考えているのであれば、貯金をしておかなければ危険かもしれません。
退職して無職になったとしても、「失業保険」が出ますからそれを当てにしている人もいるでしょう。しかし、自分の都合で会社を辞めたのなら、3ヶ月間の待機期間があるため、実際に失業保険が振込まれるのは、ハローワークで求職申し込みをしてから、約4ヶ月後です。
その間は、貯金で過ごすことになりますが、生活費に加え、旅行や趣味で遊んだりすると、貯金はどんどん減っていくことになります。ですから、「退職後しばらく休みたい」という人は、最低でも3ヶ月分の生活費と遊ぶだけのお金を確保しておく必要があります。
また、会社を辞めると、国民年金・国民健康保険に加入することになります。会社勤めをしているときは、給与から自動で引き落とされていましたが、無職になるとあなたに直接請求がくるので、その分のお金も必要です。
もうひとつ、注意したいのが「住民税」です。住民税は、前年度の所得に対して課税されるため、稼いでいた人は大きな金額を請求されることになります。無職のときには、痛い出費ですよね。
仕事辞めてしばらく休む5つのリスクとは?
退職後にしばらく休んでゆっくりすることで、心身ともにリフレッシュすることができるはずです。旅行に行ったり、ゆっくり読書をしたり、趣味を楽しんだりと、「のんびりしてから転職活動をしよう」という考えの人もいるでしょう。
しかし、それにはさまざまなリスクが生じます。ここからは、退職後にしばらく休むことのリスクを考えていきましょう。
失業保険は「求職活動」をしないと受給できない
まず最初に知っておかなければいけないことは、失業保険を受給するためには、「求職活動」が必要だということです。失業保険というのは、「仕事を探しているが、就職できていない状態」の人に給付されます。「退職後にのんびり休みたい」と考えている人は、本来対象者になりません。
「でも、言わなきゃバレないんでしょ?」と言う人もいますが、失業保険を受給するためには、求職活動をしているという実績が必要になります。
この求職活動の実績は、企業への応募が必須となっていることもあります。これは、ハローワークによってまちまちなので、ご自身の住所地を管轄しているハローワークに問い合わせるのが確実です。
まとめると、失業保険を受給するためには、4週間に2回以上の求職活動実績が必要なので、「何もせずに遊んでいる」だけでは失業保険はもらえないということです。
実績は転職エージェントを利用して求人に応募することも含まれています。あなたに合ったエージェント経由で求人に応募し、失業保険をもらうための実績を作りましょう。
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無収入になる
転職活動は、スムーズにいったとしても、基本的に3ヶ月間はかかります。失業保険があるといっても、ほとんどの人は90日くらいの間しかもらうことができません。また、何度も言いますが、自己都合退職の場合、3ヶ月間の待機期間があります。
正直に言って、失業保険というのは、生活できるギリギリの額でしょう。前職の収入の6割程度しかもらえませんし、無職の間でも家賃・光熱費・携帯代など、固定費が必ず必要になります。国保・国民年金・住民税など、無職でも意外とお金がどんどん減っていくことに、あなたは気付くでしょう。
退職してしばらく休んでゆっくりすることのリスクは、やはり経済面です。転職先がなかなか決まらないと、お金がジワジワ減ってきて、焦りが生じてきます。
「早く転職先を決めなくては…!」と、簡単に入社できそうな会社に転職してしまうと、ブラック企業や超体育会系、キツイ肉体労働系の会社に転職してしまう恐れもあります。そして、すぐに会社を辞めることになり、負のループにはまってしまうのです。
このように、転職活動では焦りは禁物です。行き当たりばったりではなく、しっかりと計画を立ててすすめましょう。
転職活動が長引く恐れがある
「しばらく休んでから転職活動をしよう」と考えていると、休んでいることに慣れすぎてしまって、転職活動をする気力を失ってしまう可能性があります。「もう少し休んでいたい」このように考えて、ズルズル無職期間が伸びてしまうのです。
このことに伴うリスクは、転職活動が長引くということです。転職活動が長引けば長引くほど、あなたは転職できなくなります。転職にはある程度の勢いと気合が必要なのですが、それもめんどくさくなってしまうのです。
しかし、お金がなくなりかけてから転職活動を始めると、かなりの焦りが生まれます。お金の余裕がないと、働きたくない会社に妥協して転職してしまう可能性があります。
また、「何でもいいから働かないと」と追い詰められて、日雇いバイトや非正規社員になってしまうこともあるでしょう。転職活動は、長期化するとさまざまな弊害が生じてきます。
しばらく休むことは、人生にとっても有意義かもしれせん。しかしそれも短期間で切り上げて、無職期間の泥沼にはまらないようにすることが大切です。
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経歴に空白期間(無職期間)ができてしまう
基本的に、企業は空白期間がある人を敬遠します。「この期間は何をしていたの?」「どうして早く転職しなかったの?」と、面接で突っ込まれてあなたはしどろもどろになってしまうかもしれません。退職後にしばらく休むと、空白期間ができるというリスクがあります。
空白期間があると、転職活動では不利になるでしょう。もちろん、きちんと納得できる理由があれば問題にはなりませんが、「ただゆっくりして遊んでいた」というのは、理由にはなりませんよね。
このような場合は、「じっくりと自分と向き合う時間が必要だった」「慎重に自分の希望する求人を選んでいた」など、適当な理由をつけるしかないでしょう。また、資格の勉強をしていた、語学の習得に励んでいたなどは、納得できる理由になるかもしれません。
仕事の感覚を取り戻せなくなる
企業は、転職者にはすぐに活躍してもらうことを求めています。しかし、空白期間が長いと、仕事の感覚が薄れていて、すぐに活躍できないと考えられてしまいます。
また、あなた自身にも影響があるかもしれません。退職後にしばらく休んでいると、生活のリズムが乱れてきます。会社を退職すれば、いつ起きてもいいですし、いつ寝ても自由ですから、必然的にリズムが崩れてくるでしょう。
しかし、仕事から離れてのんびりしてしまうと、この「会社生活」に必要な感覚が鈍ってきてしまうのです。無職期間が長引けば長引くほど、「また前と同じように仕事ができるのかな…?」と不安になってくるものです。
「あの時はあんなにハードに働いていたけど、今の生活に慣れたら、同じように働く自信がない」と、転職活動への意欲も低下してくる恐れがあります。「退職後にしばらく休む」というのは一向に構いませんが、仕事の感覚を失ってしまうほど休むのは考えものです。
次の仕事を決めてから休むのが理想
次の仕事を決めてから休むメリットは主に下記の4点です。
- 不安なく思いっきり休める
- お金の心配が必要ない
- 休みの終わりがわかっているので休みを無駄にしにくい
- 親や友達にとやかく言われることがない
次の仕事を決めずに辞めるのと、次の仕事を決めて辞めるとのでは、大きな違いがあることがわかるでしょう。
次が決まっていない中で休んでも、不安が頭によぎり、思いっきり休みを楽しむことができません。そのため、まずは転職先を決めてから休みましょう!
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次の仕事を決めて退職しても1ヶ月は休める!
「仕事を辞めて一旦思いっきり休みたい」と思っている多くの方は、転職先を見つけてから転職したら、ゆっくり休めない、と思っているでしょう。そのため、転職先を決めずにやめてしまいます。
ただ、転職先を決めた後でも1ヶ月以上は休める可能性は高いです。なぜなら、今いる会社を辞める前には有給を消化できるからです。有給が最大40日間残っている人なら、有給だけでも1ヶ月以上も休めます。
有給が20日しか残っていない人でも、20日間プラス次の転職先の入社日までの日数休むことが可能です。1ヶ月もゆっくりと休めれば、かなり落ち着いた時間を過ごせますし、海外旅行にだって余裕でいけます。
そのため、まずは次の転職先を見つけて、そのあとに思う存分休みましょう!早く転職先を見つけたいなら転職エージェントに登録すると良いです。求人の紹介はもちろん、スケジュールの調整、面接対策などのサポートをしてくれます。
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仕事辞めてしばらく休むときに気をつけるべき3つのポイント
仕事を辞めた後、しばらく休んでゆっくりするのにも気をつけるべき点があります。そのポイントをここでは詳しく紹介していきましょう。
生活のリズムは変えないこと
しばらくゆっくりした後、また仕事を再開することを検討しているのであれば、あまり長期間休んでしまうと復帰すると休み癖がついたりする可能性もあります。休む間でも生活のリズムはできるだけ変えない事をお勧めします。
特に復帰を検討していない場合でも、健康維持の為には規則正しい生活を送る事を心がけましょう。また、実家暮らしなどの場合には、あまり長期でいると家族であっても少々疎まれることがあります。
お金のことを考えておく
退職後にしばらく休んでゆっくりするにもお金がかかります。人間は生活をするには食費、光熱費その他諸々の金がかかりますね。無職でいる間はお金が出る一方なのです。
生活費は貯金を切り崩すことになるけど大丈夫ですか?と心配するのはごく自然なことです。なにせその貯金が尽きれば家賃が払えない、食べ物を買えない、働こうと一念発起してもスーツが買えないと困ったことだらけです。
注意することはたくさんあります。失業手当が頂けるのであれば、しっかり受け取りましょう。そして、受け取れる期間が終了する頃には次の仕事を決めておくことをお勧めします。
また、次の仕事が決まった時にちゃんと働けるように、健康維持はマストです。
将来設計に負担のない期間を考える
「しばらく無職」が、計画性や自分のストレスにならない範囲であればいいと思いますが、自分の計画や将来設計に負担のない期間で考えた方がいいと思います。意思とは反して、ズルズルとゆっくりする事になると、逆に心の負担になり兼ねないと思うからです。
後は、個人で事業をしない限り、再就職となると、年齢で制限を感じる事になるかもしれません。その辺の区切りは、自分以外の社会の流れも気に留めておくべきだと思います。個人的には、退職後にしばらく休んでゆっくりする期間は、3ヶ月を目安にした方が良いと思っています。
実際に私の先輩は、1年ほど無職で過ごしていました。失業給付がもらえることと、貯金を崩してとにかく無職で遊んでいたいという希望からです。
最初はうらやましいと思っていましたが、無職で過ごしていたため次の転職活動が遅れて、かなり苦労していたのをうわさで聞いていました。さらにお酒とギャンブルが好きでしたので、無職の生活が居心地が良く抜け出すのが大変だったそうです。
まとめ:退職後のリフレッシュとリスクの区切りを考えておく
あなたが再就職を検討しているのであれば、早めに次の仕事先を探すようおすすめします。特にプランもなく長期で無職でいることはデメリットしかないからです。
無職でゆっくりしていると、仕事をしている以上に時の流れを早く感じます。仕事をしている時のような、季節の流れで仕事の進捗を見たりが無い分、何もしないままにあっという間に1年が過ぎてしまうでしょう。
ゆっくりすることは大事だけれど、この先の目標を立てて、その目標のために、自分が何をしたら良いか、を考えることが大事です。ゆっくりする間に次の目標にそなえて、例えば歯医者に行くなど、健康管理をして次のステップへの準備をするのも大事だと思います。
長くても半年をめどに転職先を決めることを考えましょう。3か月ぐらいで疲労も回復できると思うので、転職活動を始めたほうが良いと思います。転職活動は、平均でも3ヶ月はかかるのが一般的です。
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転職エージェントに相談しよう
退職後の無職期間は、まさに自由時間だと言えます。これまでの忙しい生活が一変し、開放感を感じるはずです。しかし、それもほんの一時のことかもしれません。
転職活動がなかなかうまくいかず、3ヶ月が経っても内定がもらえないこともあります。これには、「空白期間」が不利に働いてしまうことも関係していますし、仕事からしばらく離れてしまったことで、転職活動に緊張感がなくなってしまったことも原因だと考えられます。
あなたが退職後にしばらく休むことは、悪いことではありません。しかし、無計画に進めてしまうと、窮地に追い込まれることにもなりかねません。
退職後にしばらくのんびり休む場合でも、ある程度の転職活動の目星は付けておいた方が良いでしょう。転職エージェントに相談しておけば、「数ヶ月後の転職」でも、きちんとサポートしてくれます。
しばらく休み、転職活動をするときになって動き始めるのではなく、今のうちから転職エージェントに登録しておくことを推奨します。「数ヶ月後に転職したい」と希望を伝えておけば、そのスケジュールに沿って転職活動を後押ししてくれるので安心ですよ。